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📖 追放された聖女は隣国で公爵様と契約結婚して幸せになります

呪いの真実・最初の手がかり

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前夜の書庫での調査で、結界を解く鍵がリリアーナの故郷の教会に保管されている聖遺物であると判明した。リリアーナはその情報を胸に、レオンハルトと今後の方針を話し合うため、公爵邸の執務室へ向かう。朝の光が窓から差し込み、執務室の重厚な机の上に書類が整然と並んでいる。リリアーナは昨夜の羊皮紙を手に、レオンハルトの前に座った。彼はすでに紅茶を用意しており、その香りが部屋に広がる。 「レオンハルト様、この聖遺物を入手するためには、故郷の教会へ戻る必要があります」リリアーナは羊皮紙を広げ、指で示しながら言った。レオンハルトは眉をひそめ、紅茶のカップを置いた。「お前の故郷は、教会の支配下にあるんだろう? もし見つかれば、捕まるかもしれない。それに、セシリアがスパイを送っている可能性もある」彼の声には警戒が込められていた。リリアーナは唇を噛みしめ、過去の記憶を思い出す。「確かに、あそこは辛い場所でした。でも、あなたの呪いを解くためには、聖遺物が必要なんです」彼女は拳を握りしめ、決意を固めた。「私が行きます。一人で」レオンハルトは立ち上がり、窓辺に歩み寄った。「一人で行かせるわけにはいかない。俺も同行する」リリアーナは驚いて彼を見つめた。「でも、公爵様がお立場が…」「構わない。お前を危険にさらすわけにはいかない」彼の言葉に、リリアーナは胸が熱くなった。しかし、彼女は冷静さを保ち、反論した。「でも、教会はあなたを敵視しています。もし見つかれば、もっと面倒なことになります」レオンハルトは振り返り、鋭い目で彼女を見た。「それでも、お前を一人で行かせるよりはましだ」リリアーナはため息をつき、彼の頑固さに折れた。「分かりました。ですが、計画を立てましょう。無策で飛び込むのは危険です」彼女は羊皮紙を机に広げ、地図を取り出した。「まず、教会の構造を把握する必要があります。私が知っているのは、聖堂の地下に宝物庫があることです。そこに聖遺物が眠っているはずです」レオンハルトは地図を覗き込み、顎に手を当てた。「地下か。侵入経路は?」「裏口から入れば、警備は手薄です。ただし、聖女の間の前を通る必要があります」リリアーナは指でなぞりながら説明した。レオンハルトは考え込んだ。「聖女の間か。セシリアがいるかもしれないな」「ええ。でも、彼女はまだ私が戻るとは思っていないでしょう。奇襲が有利です」リリアーナはそう言って、地図を畳んだ。レオンハルトは彼女の決意を感じ取り、頷いた。「分かった。だが、もし危険を感じたら、すぐに撤退するんだ。いいな?」「はい。約束します」リリアーナは微笑み、彼の目を見つめた。その時、執務室のドアがノックされた。 「入れ」レオンハルトが声をかけると、執事が入ってきて、一通の手紙を差し出した。「公爵様、至急の報せが」レオンハルトは手紙を受け取り、封を切った。リリアーナは彼の表情を伺う。彼の顔色が変わり、手紙を机に叩きつけた。「セシリアが、スパイを送り込んでいるらしい」リリアーナは息を呑んだ。「まさか、もう私たちの動きを察知しているのですか?」「ああ。どうやら、書庫の調査が漏れているようだ」レオンハルトは手紙をリリアーナに渡した。そこには、セシリアがグレイスラントに潜入させたスパイが、リリアーナの動向を詳細に報告していると書かれていた。リリアーナは手紙を読み、顔を上げた。「これは、私たちが聖遺物を探していることも知られているかもしれません」「だろうな。だが、まだ計画を立てている段階だ。今なら、まだ間に合う」レオンハルトは立ち上がり、窓の外を見た。「スパイを特定しなければならない。だが、まずはお前の安全を確保する」リリアーナは彼の背中を見つめ、決意を新たにした。「私なら大丈夫です。それに、あなたと一緒なら、どんな困難も乗り越えられます」レオンハルトは振り返り、少し驚いた顔をしたが、すぐに微かに口元を緩めた。「そうだな。俺たちは二人で、この難局を乗り越える」彼はリリアーナの手を握り、強く握り返した。その手の温かさに、リリアーナは心が安らぐのを感じた。「では、まずはスパイを探しましょう。そして、聖遺物を入手する計画を練り直します」リリアーナはそう言って、羊皮紙を再び広げた。二人は机を挟んで向かい合い、地図と手紙を見ながら、次の行動を話し合った。 その時、執務室の隅に置かれた書棚の影で、何かが微かに動いた。リリアーナは視線を向けるが、何も見えない。彼女は気のせいかと思い、再び地図に目を落とした。しかし、レオンハルトは鋭くその方向を見つめていた。 二人が計画を練る中、セシリアがグレイスラントに潜入させたスパイが、リリアーナの動向を詳細に報告していることが発覚する。
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