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📖 追放された聖女、呪われた公爵と契約結婚して最幸のスローライフを手に入れる

陰謀の影・新たな計画

1.3K words

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リリアは昨夜の魔物の残した痕跡から感じ取った魔力の残滓を、ずっと考えていた。あの魔力は確かにクラウディアのものだった。遠隔操作で魔物を操り、自分たちを消耗させようとしているのだ。アルフレッドも同じ結論に達しており、二人は対策を練るため、公爵領の森の入り口に立っていた。 「リリア、この森の奥に聖なる石が眠っているという伝承がある。それを手に入れれば、領地全体に強力な結界を張ることができるかもしれない」 アルフレッドは地図を広げ、森の奥を指さした。リリアは頷き、決意を新たにする。 「はい、その石を探しに行きましょう。クラウディアの陰謀を止めるためにも、必要なはずです」 しかし、アルフレッドの表情は曇っていた。彼は自分の手を見つめ、苦しそうに言う。 「だが、俺の呪いがまた悪化している。昨夜の戦いで無理をしたせいか、動くのが辛い」 リリアは彼の手を握り、心配そうに顔を覗き込む。 「公爵様、無理をなさらないでください。私が一人で行きます」 アルフレッドは反対しようとしたが、リリアの強い眼差しに押し切られた。彼は懐から古びた護符を取り出し、リリアの手に握らせた。 「これを身につけていけ。俺の家に代々伝わる守りだ。必ずお前を守ってくれる」 リリアは護符を握りしめ、温かさを感じた。彼の想いが込められているようだった。 「ありがとうございます。必ず戻ってきます」 リリアは森へと足を踏み入れた。 森の中は木々が生い茂り、昼間でも薄暗かった。リリアは慎重に足を進めながら、聖なる石の手がかりを探す。しかし、しばらく歩いてもそれらしいものは見つからない。 「伝承では、森の奥の泉のそばにあると言われているけど……」 リリアは地図を確認し、泉の位置を目指す。しかし、その途中で異変に気づいた。地面に黒い染みが広がり、周囲の植物が枯れている。呪いの影響だろうか。 「これは……クラウディアの仕業?」 リリアは警戒を強め、聖女の力を発動させて浄化しようとした。しかし、力を使うと体が重くなる。昨夜の疲労がまだ残っているのだ。 「くっ……まだ力が十分に戻っていない」 それでもリリアは足を止めず、泉を目指す。すると、前方に人影が見えた。黒いローブを身にまとった男が、何かを呟きながら魔法陣を描いている。 「何をしているの?」 リリアが声をかけると、男は振り返り、不気味な笑みを浮かべた。 「おや、聖女様が一人でお出かけとは。公爵はどうしたのかな?」 「あなたは……クラウディアの手先ね」 リリアは身構え、聖女の力を集中させる。男は嘲笑しながら、魔法陣を起動させた。 「我が主の計画を邪魔する者は、排除するのみ」 魔法陣から黒い霧が発生し、リリアを包み込む。リリアは浄化の光を放って霧を払おうとするが、力がうまく制御できない。 「そんな……力が吸い取られる!」 霧はリリアの聖女の力を吸収していた。昨夜の魔物と同じ特性だ。リリアは膝をつき、息を切らす。 「どうやら、お前の力は主の役に立つようだ。おとなしく捕らわれてもらおう」 男がリリアに近づこうとしたその時、リリアはアルフレッドからもらった護符が熱を帯びていることに気づいた。護符が光を放ち、霧を弾き飛ばす。 「これは……公爵様の護符!」 護符の力で霧が消え、男は驚いた表情を見せる。リリアはその隙に立ち上がり、浄化の光を男に向けて放った。 「浄化の光よ、悪しきものを打ち払え!」 光が男を捉え、男は苦しみながら後退した。しかし、男は魔法陣を消し去り、森の奥へと逃げていった。 「逃げた……でも、まだ奥に何かある」 リリアは護符を握りしめ、男の後を追おうとした。しかし、体力の消耗が激しく、足がもつれる。 「もう少し……もう少しだけ力を……」 リリアは歯を食いしばり、なんとか立ち上がった。 リリアは森の奥へ進みながら、アルフレッドの護符に込められた想いを感じていた。彼は自分の安全を第一に考え、この護符を託してくれたのだ。その優しさが心に沁みる。 「公爵様……あなたのためにも、絶対に石を見つけます」 リリアは決意を新たにし、泉を目指す。しばらく歩くと、開けた場所に出た。そこには美しい泉があり、周囲には光る花が咲いている。 「ここが伝承の場所かしら」 リリアは泉のそばに降り立ち、水の中を覗き込む。すると、水底に何かが輝いているのが見えた。聖なる石かもしれない。 「あれが……!」 リリアが手を伸ばそうとしたその時、背後から気配を感じた。振り返ると、先ほどの黒いローブの男が再び現れていた。 「よくここまで来たな。だが、石は渡さん」 男は手をかざし、魔法を放とうとする。リリアは護符を握りしめ、防御の構えを取った。 「私は負けない。公爵様と領民を守るために!」 リリアの言葉に、護符がさらに強く光り輝く。その光はリリアの聖女の力と共鳴し、彼女の疲労を癒していく。 「この力……公爵様の想いが、私を強くしてくれる」 リリアは聖女の力を最大限に解放し、男に向かって浄化の光を放った。光は男を包み込み、男は悲鳴を上げて消滅した。 「やった……!」 リリアはほっと息をつき、泉の水底の石を拾い上げた。それは美しい青い光を放つ聖なる石だった。 「これで結界を張れる」 リリアは石を胸に抱き、森を抜けて公爵の待つ場所へ戻ろうとした。しかし、その時、再び異変が起こる。 「これは……?」 リリアは足を止め、周囲を見渡した。森の木々がざわめき、何かが近づいてくる気配がする。 リリアは聖なる石を手に入れたが、森の奥から不気味な気配が近づいてくるのを感じた。 森の奥で、リリアはクラウディアの手下と思われる怪しい人物に遭遇する。
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