Home Latest Popular Genres Analysis About
📚 My Bookshelf ⏳ Reading History Log In Sign Up
📖 追放された鑑定士、最強の【廃品回収】スキルでダンジョン都市を再建する

ダンジョン攻略と陰謀・最初の手がかり

1.1K words

← Previous Chapter📑 ContentsNext Chapter →
エリナの告白に、リョウタは息を呑んだ。旧支配者の血を引くという彼女の言葉は、あまりにも重い。だが、それ以上に気になるのは、中層の遺跡に眠るという鍵の手がかりだ。 「中層の遺跡は、旧支配者の廟所があった場所。そこに、鍵の使い方が記されているかもしれない」 エリナはそう言って、手にした古びた鍵を見つめた。リョウタもその鍵をじっと見つめる。 「ならば、急ごう。ガルドの残党が先に動いている。彼らに鍵を渡すわけにはいかない」 リョウタは立ち上がり、装備を整え始めた。カイルとミラも準備を終え、四人は廃教会支部を出発した。 中層へ続く階段を下りると、空気がひんやりと変わる。壁には苔が生え、古びたランタンがかすかに揺れている。リョウタは手にした地図を広げ、進路を確認した。 「この先の分かれ道を右に曲がると、遺跡の入口があるはずだ」 エリナが指さす方角へ進むと、やがて崩れた石柱が目に入った。かつては荘厳な廟所だったのだろう。だが今は、瓦礫と雑草に覆われている。 「何か手がかりがあるかもしれない。探索しよう」 リョウタが提案し、四人は遺跡の中へ足を踏み入れた。 遺跡の中は、思った以上に複雑な構造だった。通路は迷路のように入り組み、ところどころに罠が仕掛けられている。リョウタは【廃品回収】スキルで、罠の部品を解析しながら進む。 「この罠は、魔力を感知して作動するタイプだ。解除するには、魔力を遮断する必要がある」 リョウタは廃品から魔力遮断の結晶を生成し、罠の核心部分に差し込んだ。すると、罠は静かに停止した。 「相変わらず、器用なことをするな」 カイルが感心したように言う。ミラも無言で頷いた。 さらに進むと、広間に出た。中央には大きな石棺があり、周囲には古い文字が刻まれている。エリナが近づき、文字を読み取ろうとした。 「これは……旧支配者の名前と、彼の功績が記されている」 エリナがそう言った瞬間、床が突然崩れ落ちた。四人は一斉に落下し、地下の部屋に落ちてしまった。 「くっ、罠か!」 リョウタは体を起こし、周囲を見渡す。部屋の壁からは、毒ガスが噴出し始めていた。 「毒ガスだ! 早く脱出しないと!」 カイルが叫ぶ。だが、出口は見当たらない。リョウタは素早く状況を把握し、スキルを使うことを決意した。 「【廃品回収】!」 彼は手近な瓦礫を素材に、毒ガスを浄化するアイテムを生成しようとした。だが、MPの消耗が激しく、集中力が途切れそうになる。 「リョウタさん、無理しないで!」 エリナが心配そうに声をかける。リョウタは歯を食いしばり、生成を続けた。 「もう少しで……できる!」 彼が手にしたのは、小さな結晶だった。それを地面に置くと、結晶が光を放ち、毒ガスを吸収し始めた。 「よし、効いている!」 毒ガスが徐々に薄まり、やがて完全に消えた。四人はほっと息をついた。 「助かった……ありがとう、リョウタ」 エリナが礼を言う。リョウタは疲れ果てて、その場に座り込んだ。 毒ガスを浄化した後、リョウタは壁にもたれて休んでいた。MPの消耗が激しく、立っているのもやっとだ。 「大丈夫ですか?」 エリナが心配そうに近づき、水筒を差し出した。リョウタはそれを受け取り、一口飲んだ。 「ああ、少し休めば回復する」 リョウタはそう言って、微笑んだ。エリナも安心したように頷く。 「さっきの罠……どうやら、旧支配者が仕掛けたもののようだ。彼は、自分の墓を守るために、様々な罠を設置していた」 エリナはそう言いながら、壁に刻まれた文字を調べ始めた。すると、彼女の指が特定の場所で止まった。 「この文字……私の家系に伝わる古文書と同じだ」 エリナはそう言って、鍵を取り出した。鍵はかすかに光を放ち、壁の文字に反応しているようだ。 「この鍵は、旧支配者の血を引く者にしか開けられない封印を解くもの。もしかすると、この部屋のどこかに、鍵を使う場所があるかもしれない」 リョウタは立ち上がり、周囲を見渡した。すると、部屋の奥に、鍵穴のようなものが見えた。 「あそこだ」 リョウタが指さすと、エリナは鍵を手に、その場所へ向かった。鍵穴は、古びた装飾が施された扉に付いている。 「この扉……旧支配者の隠し部屋への入口かもしれない」 エリナは鍵を差し込み、回そうとした。だが、鍵は動かない。 「ダメだ……開かない」 エリナは悔しそうに言う。リョウタは考え込んだ。 「もしかすると、何か条件があるのかもしれない」 リョウタはそう言いながら、扉の周囲を調べ始めた。すると、扉の上部に、小さな文字が刻まれているのを見つけた。 「これは……『血を捧げよ』と書いてある」 リョウタが読むと、エリナは顔色を変えた。 「血……私の血が必要なのか」 エリナは少し躊躇したが、決意を固めた。彼女は指を噛み切り、扉に血を塗った。すると、扉がかすかに光り始めた。 扉が光を放ち、ゆっくりと開き始めた。中からは、冷たい風が吹き出してくる。リョウタたちは息を呑み、その先を見つめた。 隠し部屋の入口で、エリナの血筋にしか開けられない封印が施されていることが判明する。
← Previous Chapter📑 ContentsNext Chapter →
🐦 Twitter 💬 Facebook

💬 Reader Comments

Comments are coming soon. Join the discussion about 追放された鑑定士、最強の【廃品回収】スキルでダンジョン都市を再建する!