Home Latest Popular Genres Analysis About
📚 My Bookshelf ⏳ Reading History Log In Sign Up
📖 追放された鑑定士、最強の【廃品回収】スキルでダンジョン都市を再建する

追放と再出発・運命の転機

1.2K words

← Previous Chapter📑 ContentsNext Chapter →
ガルドの嘲笑が洞窟に響く。リョウタは倒れたまま、しかしその目は闘志を失っていなかった。彼はエリナの設計図を胸に抱きしめ、最後の力を振り絞って立ち上がった。 「まだだ……まだ終わらない」 リョウタは周囲を見渡した。そこには、ガルドの儀式の残骸が散乱している。壊れた魔導具、砕けたクリスタル、使い古された祭具。それらはすべて、かつては価値あるものだったが、今はただの廃品だ。 「【廃品回収】」 リョウタは最後のMPを込めてスキルを発動した。彼の手から放たれた光が、廃品たちを包み込む。すると、それらは瞬く間に分解され、再構築されていく。やがて、リョウタの手元に一振りの剣が現れた。それは、廃品から生まれた新たな武器だった。 ガルドはその光景を嘲笑の表情で見つめていた。 「ふん、そんなもの、何の役に立つというのだ」 しかし、リョウタは剣を手に、ガルドを睨みつけた。 「これは、エリナさんの設計図に基づいて作ったんだ。彼女の知識が、俺を導いてくれる」 リョウタは剣を構え、ガルドに向かって突進した。 リョウタの剣がガルドに迫る。しかし、ガルドはそれを軽くいなし、逆にリョウタを蹴り飛ばした。リョウタは壁に叩きつけられ、激しい痛みが走る。 「無駄だと言っている」 ガルドは手をかざし、魔力を集中させる。周囲の空気が歪み、圧力が増す。リョウタは立ち上がろうとするが、体が言うことを聞かない。 「このまま終わるわけにはいかない」 リョウタは必死に考えた。エリナの設計図には、ダンジョンコアの弱点が記されていた。コアは不安定な状態であり、特定の周波数の魔力を当てることで一時的に安定化させることができる。しかし、そのためには大量のMPが必要だ。 「MPが……足りない」 リョウタは焦りを感じた。だが、その時、彼の胸の内側で設計図が温かく光っているのに気づいた。彼は設計図を取り出し、広げてみた。そこには、エリナが書き込んだメモがあった。 「リョウタさん、もしもの時は、この設計図に込めた私の魔力を使ってください」 リョウタは驚いた。エリナは設計図に、自分の魔力を込めていたのだ。彼は設計図を胸に当て、その魔力を吸収した。すると、彼のMPが少しずつ回復していく。 「エリナさん……ありがとう」 リョウタは再び立ち上がり、ガルドに向き直った。彼の目には、新たな力が宿っていた。 「これで終わりだ、ガルド」 リョウタは剣を掲げ、ダンジョンコアに向かって走り出した。ガルドはその動きを止めようとするが、リョウタはそれをかわし、コアの前に到達した。 「浄化の光よ!」 リョウタは剣をコアに突き立てた。すると、剣から放たれた光がコアを包み込み、その暴走を食い止めた。コアは一時的に安定し、周囲の魔力が収まっていく。 「なにっ!」 ガルドは驚愕の表情を浮かべた。彼は儀式を完了させようとしていたのに、リョウタによって妨害されたのだ。 「おのれ……!」 ガルドは逆上し、リョウタに襲いかかった。しかし、その時、コアから反動の衝撃波が放たれた。ガルドはそれを受けて吹き飛ばされ、洞窟の壁に激突した。 「ぐあっ!」 ガルドは地面に倒れ込み、動けなくなった。リョウタもまた、MPを使い果たし、その場に崩れ落ちた。 リョウタが倒れた瞬間、廃教会で待っていたエリナは、突然の激しい頭痛に襲われた。彼女はリョウタの危機を感じ取ったのだ。 「リョウタさん!」 エリナは包帯を巻いたまま、教会を飛び出した。彼女はダンジョンへと向かい、最深部へと急いだ。 「リョウタさん、無事でいてください」 エリナは祈りながら、洞窟の奥へと進んだ。やがて、彼女は倒れているリョウタを発見した。 「リョウタさん!」 エリナはリョウタに駆け寄り、彼を抱き起こした。リョウタはかすかに意識を取り戻し、エリナの顔を見て微笑んだ。 「エリナさん……来てくれたんですね」 「ええ、あなたの危機を感じて。無事でよかった」 エリナはリョウタを抱きしめ、安堵の涙を流した。彼女はこの瞬間、自分がリョウタに強い想いを抱いていることを確信した。 「リョウタさん、もう無理をしないでください」 「すみません……でも、ガルドの儀式は止めました」 リョウタはガルドの方を見た。ガルドはまだ気を失っている。エリナはリョウタを支えながら、立ち上がった。 「さあ、ここを離れましょう。この場所は危険です」 エリナはリョウタを連れて、ダンジョンを後にした。 数日後、廃教会は冒険者ギルド支部として再開した。リョウタの名前は、街中に知れ渡っていた。彼はダンジョンコアを安定化させ、ガルドの陰謀を暴いた英雄として、人々に称えられていた。 「リョウタさん、おめでとうございます」 エリナは微笑みながら、リョウタに祝福の言葉をかけた。リョウタは照れくさそうに頭をかいた。 「これもエリナさんのおかげです。設計図がなければ、何もできませんでした」 「いいえ、あなたの勇気と決断が、この街を救ったのです」 二人は新たな一歩を踏み出そうとしていた。しかし、その時、リョウタの耳に、不穏な噂が飛び込んできた。 「ガルドが、ダンジョン最深部の封印を解こうとしているらしい」 リョウタはその噂を聞き、表情を曇らせた。ガルドはまだ何かを企んでいるのか。彼はエリナを見つめ、決意を新たにした。 ガルドがダンジョン最深部の封印を解こうとしている噂を掴む。
← Previous Chapter📑 ContentsNext Chapter →
🐦 Twitter 💬 Facebook

💬 Reader Comments

Comments are coming soon. Join the discussion about 追放された鑑定士、最強の【廃品回収】スキルでダンジョン都市を再建する!