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📖 追放された鑑定士、最強の【廃品回収】スキルでダンジョン都市を再建する

追放と再出発・決戦前夜

1.7K words

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巨大な魔物が立ちはだかる中、リョウタはエリナから預かった設計図を胸に、ダンジョン最深部を目指す。目の前の魔物は、ガルドが放った刺客だ。その巨体は入り口を塞ぎ、鋭い牙をむき出しにして唸っている。リョウタは短剣を握りしめ、冷や汗を拭った。MPはまだ回復途上で、まともに戦えるかもわからない。だが、退くわけにはいかない。彼は設計図の感触を確かめながら、エリナの言葉を思い出していた。 「必ず戻ってきてください」 その声が、彼の背中を押す。リョウタは魔物の隙を見計らい、地面に落ちていた瓦礫を拾い上げた。スキル【廃品回収】を発動すると、瓦礫は瞬時に鋭い刃へと変わる。彼はその刃を手に、魔物の足元を狙って駆け出した。 リョウタは魔物の足元を狙って滑り込むと、刃を振り下ろした。だが、魔物の皮膚は硬く、刃は弾かれてしまう。魔物は怒り狂い、巨大な腕を振り回してリョウタを薙ぎ払おうとする。彼は間一髪で後ろに跳び、攻撃を回避した。しかし、着地の衝撃で足がもつれ、転倒してしまう。 「くそっ!」 リョウタはすぐに立ち上がり、周囲を見渡した。ダンジョンの入り口には、瓦礫や壊れた武器が散乱している。彼はそれらを次々と【廃品回収】で変換し、手にした刃を強化していく。だが、MPの消耗は激しく、視界がぼやけ始めていた。 「まだだ……まだ倒れられない!」 彼は歯を食いしばり、魔物の攻撃をかわしながら反撃の機会をうかがう。魔物は巨体を活かして圧倒的な力で押してくるが、リョウタはその動きを観察し、隙を見つけ出す。彼は魔物の足元に転がっていた鎖を拾い上げ、スキルで鞭に変えた。そして、魔物の足に巻き付け、バランスを崩させた。 魔物がよろめいた瞬間、リョウタは刃を振りかざし、弱点と思われる首元を狙った。しかし、魔物は体をひねって攻撃をかわし、逆にリョウタを掴み上げる。彼は空中で必死にもがくが、魔物の握力は強く、締め付けられる。 「がっ……!」 リョウタは意識を保つのがやっとだった。彼の手から刃が滑り落ち、地面に落ちる。魔物はリョウタを地面に叩きつけ、止めを刺そうと牙をむいた。その時、リョウタは胸の内側にしまった設計図が熱を帯びているのを感じた。 「エリナ……!」 彼は最後の力を振り絞り、スキルを発動した。地面に落ちていた刃が再び光を放ち、リョウタの手に飛び込んでくる。彼はその刃を魔物の目に向かって投げつけた。刃は見事に魔物の目に突き刺さり、魔物は悲鳴を上げてのたうち回る。 リョウタはその隙に体を起こし、距離を取った。彼は息を切らしながらも、魔物の動きが鈍ったのを見逃さなかった。彼は周囲の瓦礫を集め、スキルで巨大な槍を作り出した。そして、全力で魔物の心臓を貫いた。 魔物は断末魔を上げ、崩れ落ちた。リョウタはその場に膝をつき、荒い呼吸を繰り返す。MPはほとんど枯渇しており、立っているのもやっとだった。だが、彼はまだ最深部に到達していない。 「まだ……まだ終わらない」 彼はよろめきながらも立ち上がり、ダンジョンの奥へと進み始めた。通路は暗く、不気味な気配が漂っている。リョウタは設計図を頼りに、罠を避けながら進んでいく。彼の体は疲労で重く、一歩踏み出すたびに足が震えた。 「ガルドの儀式を止めなければ……」 彼は自分に言い聞かせるように呟いた。エリナの設計図には、ダンジョンの構造が詳細に記されている。彼女はこの都市を再建するために、長い時間をかけて調査してきたのだ。その想いを無駄にしないためにも、リョウタは前に進み続けた。 やがて、彼は最深部へと続く大扉の前に辿り着いた。扉には複雑な紋様が刻まれており、不気味な光を放っている。リョウタは扉を押し開けようとしたが、びくともしない。彼は周囲を調べると、扉の横に小さな装置があるのを見つけた。 「これは……魔導装置か?」 彼は装置を調べ、スキルで活性化させようとした。だが、MPが足りず、装置は反応しない。リョウタは焦りを感じながらも、何とか方法を探そうとした。その時、彼は装置の裏に隠された小さなスイッチを見つけた。 「これか!」 彼はスイッチを押すと、扉がゆっくりと開き始めた。中からは強い光が漏れ出し、リョウタは目を細めた。彼は扉の向こうに広がる光景を見て、息を呑んだ。 そこには、巨大なクリスタルが浮かんでいた。それはダンジョンコアであり、周囲に魔力を放出している。だが、そのコアは不安定に揺れており、今にも暴走しそうだった。 「これが……ガルドの儀式のせいか」 リョウタはコアに近づこうとしたが、その時、背後から声が聞こえた。 「遅かったな」 振り返ると、ガルドが立っていた。彼は嘲笑を浮かべ、リョウタを見下ろしている。 リョウタはガルドの姿を認め、歯を食いしばった。彼の手はまだ震えているが、エリナの設計図を胸に抱きしめるようにして、決意を固める。 「エリナさんが託してくれたこの設計図……彼女の夢が詰まっている。俺は、その夢を守るためにここに来たんだ」 リョウタはそう呟き、ガルドを睨みつけた。彼の目には、恐怖ではなく強い意志が宿っている。エリナの信頼に応えるため、そしてこの街を再建するため、彼は立ち向かう覚悟を決めた。 「ガルド、お前の思い通りにはさせない」 リョウタは短剣を構え、ガルドとの対決に臨もうとした。だが、彼の体は限界を超えており、立っているのがやっとだった。それでも、彼は一歩も引くつもりはない。 ガルドはそんなリョウタを見て、嘲笑を浮かべた。 「ほう、まだ立っているのか。その程度の実力で、俺に挑もうとはな」 ガルドは手をかざすと、周囲に魔力が集まり始めた。リョウタはその圧力に押されそうになりながらも、必死に耐えた。彼はエリナの設計図に込められた想いを感じながら、自分自身を奮い立たせた。 「エリナさんは、この都市を再建したいと願っている。そのために、彼女は設計士として努力してきた。俺は、その想いを無駄にしない!」 リョウタは叫び、ガルドに向かって突進した。彼の動きは鈍いが、その一撃には彼のすべてが込められていた。ガルドはそれを軽くいなし、リョウタを弾き飛ばした。 「無駄だ」 ガルドは冷たく言い放ち、リョウタを見下ろした。リョウタは地面に倒れ込み、息を切らせた。だが、彼はまだ諦めていなかった。彼は這うようにして立ち上がり、再びガルドを睨んだ。 「まだ……終わらない」 リョウタはスキルを発動しようとしたが、MPが枯渇しており、何も起こらない。彼は焦りを感じながらも、何とか方法を探そうとした。その時、彼の胸の内側で設計図が温かく光っているのに気づいた。 「これは……?」 彼は設計図を取り出し、広げてみた。そこには、ダンジョンコアの構造が詳細に記されており、その弱点も示されていた。エリナはこの設計図に、すべての知識を注ぎ込んでいたのだ。 「エリナさん……ありがとう」 リョウタは設計図を胸に抱きしめ、再びガルドに向き直った。彼の目には、新たな力が宿っていた。 ガルドはリョウタの様子を見て、嘲笑を深めた。彼は手をかざし、魔力を集中させ始めた。リョウタはその動きを警戒しながらも、設計図に記されたコアの弱点を狙う準備を整えた。 ガルドがリョウタの前に現れ、「遅かったな」と嘲笑う。
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