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📖 追放された聖女は辺境でスローライフを満喫する~最強の回復魔法で村を復興して、イケメン薬師に愛されちゃいました~

辺境への追放・選択の代価

1.2K words

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集会の後、ユーリの提案にリリアは心臓を高鳴らせた。証拠を公表すれば、教会と全面対決になるかもしれない。しかし、ユーリがそばにいてくれるなら、乗り越えられる気がした。 「分かりました。お願いします」 リリアがそう言うと、ユーリは安心したように微笑んだ。 「よし、では明日の朝、診療所で詳しい話をしよう。今夜は休んでくれ」 リリアは頷き、自宅へと向かった。村人に受け入れられた喜びと、これから始まる戦いへの不安が入り混じる。 翌朝、リリアは早めに診療所を訪れた。ユーリは既に机に向かい、何やら書類を整理している。 「おはようございます、ユーリさん」 「ああ、リリア。よく来たな。こっちへ」 ユーリはリリアを奥の部屋へ案内した。そこには、古びた金庫が置かれていた。ユーリは慎重に金庫を開け、一通の手紙を取り出した。 「これが、冤罪を証明する証拠だ」 リリアは手紙を受け取り、震える手で開いた。そこには、クラウディアが教会の上層部に送った書簡があり、リリアを陥れる計画が記されていた。 「これがあれば……!」 「ああ。だが、これを公表するには、まだ準備が必要だ。教会の反応を探りつつ、安全な方法を考えないと」 ユーリは真剣な表情で言った。リリアは手紙を大切にしまい、ユーリを見つめた。 「ユーリさん、本当にありがとうございます」 「気にするな。俺も、真実を知りたいんだ」 二人はしばらく無言で見つめ合った。その時、診療所の外で物音がした。 「誰か来たのか?」 ユーリが窓の外を見ると、見知らぬ男が立っていた。 ユーリが窓の外を見た瞬間、男は素早く手を振りかざした。何かが飛んできて、ユーリの肩に突き刺さる。 「ぐっ……!」 ユーリはよろめき、床に倒れた。リリアは悲鳴を上げ、駆け寄った。 「ユーリさん!」 男は窓を破って侵入し、金庫に近づいた。リリアはユーリを守ろうと立ちはだかった。 「何者だ!」 男は無言でリリアを押しのけ、金庫の中の書類を奪おうとした。リリアは必死に抵抗したが、力で敵わず、床に叩きつけられた。 「くっ……」 男は書類を掴むと、素早く窓から逃げ去った。リリアは立ち上がり、ユーリのそばに駆け寄った。ユーリは肩から血を流し、意識が朦朧としている。 「ユーリさん、しっかりしてください!」 リリアはユーリの傷を見て、息を呑んだ。矢が深く刺さっており、出血がひどい。このままでは命に関わる。 「どうすれば……!」 リリアは必死に考えた。自分の回復魔法は不安定で、魔力封印が解けかけている。しかし、今使わなければユーリが死んでしまう。 「やるしかない……」 リリアはユーリの肩に手を当て、回復魔法を行使しようとした。しかし、魔力がうまく制御できず、光が乱れ始める。 「ああっ!」 リリアは痛みに耐えながら、魔力を注ぎ続けた。ユーリの傷が少しずつ塞がっていくが、リリアの体から力が抜けていく。 「もう少し……!」 リリアは必死に集中した。しかし、魔力が暴走し、周囲に衝撃波が走る。リリアは吹き飛ばされ、壁に激突した。 「がはっ!」 リリアは血を吐き、倒れた。ユーリの傷は塞がったが、リリアは魔力を使い果たし、意識を失いかけた。 「リリア……!」 ユーリがかすれた声で呼ぶ。リリアは薄れゆく意識の中で、ユーリの声を聞いた。 「よかった……助かった……」 リリアは微笑み、そのまま意識を失った。 リリアが目を覚ますと、そこは診療所のベッドだった。体はだるく、魔力が枯渇しているのを感じる。 「リリア、目が覚めたか」 ユーリの声が聞こえた。リリアが顔を向けると、ユーリが包帯を巻いた肩を押さえながら、ベッドのそばに立っていた。 「ユーリさん……大丈夫なんですか?」 「ああ、おかげでな。君が回復魔法を使ってくれたんだろう? ありがとう」 ユーリは優しく微笑んだ。リリアは安堵し、涙が溢れた。 「よかった……本当によかった……」 ユーリはリリアの手を握り、真剣な表情で言った。 「リリア、君は自分の命を懸けて俺を救ってくれた。その気持ちに応えたい」 リリアはユーリの手の温かさを感じ、心が満たされた。 「ユーリさんが無事なら、それでいいんです」 ユーリはリリアの頬に手を添え、ゆっくりと顔を近づけた。リリアは目を閉じ、唇が触れ合うのを感じた。 それは、とても優しいキスだった。 しばらくして、ユーリが離れると、リリアは顔を赤らめた。 「ユーリさん……」 「すまない、急だったな。でも、伝えたかったんだ。俺は君を大切に思っている」 リリアは嬉しさで胸がいっぱいになり、ユーリに抱きついた。 「私もです……ユーリさん」 二人はしばらく抱き合っていた。しかし、リリアはふと気づいた。 「そういえば、証拠の手紙は?」 ユーリは表情を曇らせた。 「奪われた。あの男は、教会の手先だろう」 リリアは絶望感に襲われた。せっかくの証拠が失われてしまった。 「どうすれば……」 ユーリはリリアの手を握り、力強く言った。 「大丈夫だ。実は、あの手紙の写しを別の場所に隠してある」 リリアは目を見開いた。 ユーリはリリアに、写しを隠した場所を教えようとした。しかし、その時、診療所の外で物音がした。 リリアは魔力を失った絶望の中、ユーリが隠していた証拠の写しがあることを知らされる。
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