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📖 追放された聖女は辺境でスローライフを満喫する~最強の回復魔法で村を復興して、イケメン薬師に愛されちゃいました~

辺境への追放・公然の挑戦

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「追放には裏がある」というユーリの言葉に、リリアは息を呑んだ。 「どういう意味ですか?」 ユーリは答えず、窓の外を見つめたままだった。リリアがさらに問い詰めようとしたその時、診療所の扉が激しく叩かれた。 「ユーリさん!大変です!」 村の若者が息を切らして飛び込んできた。 「子供が急に高熱を出して、もうぐったりしてるんです!」 ユーリはすぐに立ち上がり、医療鞄を手に取った。 「リリア、来てくれ」 リリアは頷き、後を追った。 村の家に着くと、幼い男の子が布団の上でぐったりとしていた。顔は真っ赤に腫れ上がり、息も荒い。ユーリが診察を始める。 「これは……ただの風邪ではないな」 ユーリは眉をひそめた。 「何かの毒か、呪いかもしれない」 リリアは薬草の知識を総動員して、手持ちの薬草で応急処置を試みた。だが、子供の容態は悪化する一方だった。 「このままでは、もたない」 ユーリは診療所に戻り、特効薬を探すと言った。だが、リリアはある薬草が森に生えていることを思い出した。 「私が採ってきます」 ユーリは反対したが、リリアは聞かなかった。 「子供の命がかかっているんです」 リリアは夜の森へ駆け出した。 夜の森は、昼間とは違う顔を見せていた。月明かりが木々の間から差し込み、地面には不気味な影が揺れる。リリアは足を速めた。 目的の薬草は、森の奥の湿地に生えている。リリアは幼い頃に孤児院で教わった知識を頼りに、慎重に進んだ。 しばらく歩くと、かすかに甘い香りが漂ってきた。目的の薬草だ。リリアはほっと息をつき、しゃがみ込んで薬草を摘もうとした。 その時、背後に気配を感じた。 「誰だ?」 振り返ると、黒いローブをまとった男が立っていた。顔はフードで隠れているが、手に短剣を持っている。 「お前がリリアか」 男は低い声で言った。 「聖女長からの命令だ。お前を消せと」 リリアは背筋が凍った。クラウディアが追手を放ったのだ。 「逃げろ!」 リリアは薬草を掴むと、全力で走り出した。だが、男は素早く追ってくる。 「逃がすか!」 男が短剣を振りかざす。リリアは身をかわしたが、腕に鋭い痛みが走った。 「っ!」 血が滴る。だが、リリアは立ち止まらない。 「この森を抜ければ、村だ!」 リリアは必死に走った。しかし、足がもつれて転んでしまう。 「もう終わりだ」 男が短剣を振り上げた。リリアは目を閉じた。 その時、男が突然、苦しみ始めた。 「ぐあっ!」 男は地面に膝をつき、胸を押さえた。リリアは驚いて目を開ける。 「何が……」 男は何かに襲われたようにのたうち回り、やがて動かなくなった。 リリアは呆然とそれを見つめた。だが、腕の傷が痛み、意識が遠のきかける。 「特効薬……子供を助けなきゃ」 リリアは薬草を握りしめたまま、力尽きて倒れた。 リリアが意識を失う直前、誰かが駆け寄ってくる足音が聞こえた。 「リリア!」 聞き覚えのある声。ユーリだ。 ユーリはリリアを抱き起こし、その顔を見て安堵の息をついた。 「無茶をするな」 ユーリはそう言って、リリアを強く抱きしめた。リリアはその温もりに、安心して涙が溢れた。 「ユーリさん……子供は……」 「大丈夫だ。もう手当てをした。お前が採ってきた薬草で、きっと助かる」 ユーリはリリアの腕の傷を見て、眉をひそめた。 「深い傷だ。すぐに手当てをしないと」 ユーリはリリアを抱きかかえ、立ち上がった。 「帰ろう」 リリアはユーリの胸に顔を埋め、その温もりに身を委ねた。 「ありがとうございます」 「礼を言うのは俺の方だ。お前が無事でよかった」 ユーリの声は、いつもより優しかった。リリアは、この人のそばにいれば、もう大丈夫だと思えた。 だが、リリアの心には、クラウディアの影がよぎる。 「なぜ、私を狙うの?」 ユーリは黙ったまま、リリアを抱く腕に力を込めた。 「……その答えは、きっとすぐにわかる」 ユーリの言葉に、リリアは不安を感じながらも、今はこの温もりに身を任せることにした。 リリアはユーリの腕の中で、意識を手放しそうになった。 「ユーリさん……」 「黙ってろ。今は休め」 ユーリはそう言って、リリアを抱きかかえたまま、村へ向かって歩き出した。 リリアは、ユーリの心臓の音を聞きながら、目を閉じた。 瀕死のリリアの前に、ユーリが現れ、「無茶をするな」と抱きかかえる。
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